業界の明日を変える、愛玩動物看護師の未来像~国家資格化による職域の広がりと可能性を考える~ Vol.1

獣医療において愛玩動物看護師の革命は起こるのか?
プロフェッショナルインタビューシリーズ


ゲスト

・石岡克己(一般社団法人日本動物看護学会理事長、獣医師、博士(獣医学))


動物医療業界の専門家をゲストに招き、獣医療におけるアニマルケアスタッフ/愛玩動物看護師の立場の変化、動物病院や獣医師が求めるもの、労働環境の変化などについて多面的な意見交換を行うインタビューシリーズ。愛玩動物看護師のこれからの仕事の在り方や働き方について明らかにしていきます。

第4弾は一般社団法人日本動物看護学会理事長であり、日本獣医生命科学大学獣医保健看護学科の教授である石岡克己先生をお招きし、お話を伺いました。


■アカデミックな観点から愛玩動物看護師の可能性を考える


生田目:今回は、日本獣医生命科学大学の教授であり、日本で唯一、動物看護領域の学会誌を発行している一般社団法人日本動物看護学会(以下、動物看護学会)の理事長でもある石岡克己先生にお越しいただきました。石岡先生、よろしくお願いいたします。


石 岡:よろしくお願いいたします。


生田目:それでは私から石岡先生について簡単にご紹介させていただきます。

1993年に北海道大学獣医学部獣医学科を卒業し、獣医師免許を取得。動物病院での数年間の勤務の後、北海道大学大学院獣医学研究科に入学し、犬の肥満の分子生物学をテーマとした研究で博士号を取得されました。

その後、北海道大学の博士研究員を経て、2005年より日本獣医生命科学大学獣医保健看護学科の教員に着任。2017年には同学科の教授に就任され、教育に携わりながら、同大学付属動物医療センターでは消化器科を受け持ち、内視鏡検査などを担当されています。


一方で、2018年より日本動物看護学会の副理事長を務め、2023年4月の法人登記により「一般社団法人日本動物看護学会」に名称を変更すると同時に、同学会の理事長に就任されました。

石 岡:ご紹介、ありがとうございます。


生田目:今回はアカデミックな観点から、愛玩動物看護師の目指すべきところや、今後の職域展開の可能性に至るまで、石岡先生のお考えを伺っていきたいと思います。

Vol.2へ続く