自分の「冷蔵庫」だけで仕事をするな

仕事が遅い人には、ある共通点がある。


自分で考える。自分で調べる。自分で答えを出そうとする。

そして、自分の中だけで仕事を完結させようとする。


これは能力の問題ではない。

自分の中にある材料だけで、

100点をつくろうとしていることが問題なのだ。


自分の頭だけで仕事をするのは、

家の冷蔵庫にある残り物だけで

最高級の料理をつくろうとするようなもの。


今、もっている経験、知識、過去の成功体験。

それだけで勝負していれば、いつか材料が足りなくなる。


仕事ができる人ほど、自分の「冷蔵庫」に入っている経験や知識だけを過信しない。


人に聞く。質問する。本を読む。専門家を頼る。

上には上がいる。隣にもいる。書物の中にもいる。


大切なのは、人の知恵を借りることをためらうことではない。

すべての集められる情報を集めて、自分で編集することである。


仕事は、自分の力だけで、のんびりと趣味のように完成させるものではない。

30点で見せる。聞く。直す。


「塩が足りない」と言われれば足せばいい。

「この味は違う」と言われれば、そこで味付けを変えればいい。

それは手戻りではない。完成度を上げるための当然の調整である。


私にも分からないことは山ほどある。

だからこそ、早く見せる。早く聞く。早く直す。


一人で100点を目指すことは、一見すると正しい行動である。

しかし、組織の知恵を使わないという意味では少し傲慢でもある。


経営も仕事も孤高の職人芸では続かない。

使える知恵は使う。借りられる経験は借りる。


そして最後は、自分の皿の上で統合する。

自分の冷蔵庫だけで料理をするな。


それが、プロの仕事である。