先日、とても大きな出来事があった。
僕がまだ獣医業界で駆け出しのころ26歳のころかな。
僕はその勇者に出会った。
勇者とは、勇気のあるもの、勇敢に戦った者など。
当時の勇者はまだ50歳。
脂の乗りきっている年齢で、
最初はとても怖い印象の、
メーカーの部長さんだった。
僕は広告営業マン。
勇者は製薬会社のサラリーマンのはずなのに
なぜか仕事に向き合う姿勢に本物の迫力があった。
それから20年。
ずっと勇者は私をかわいがってくれた。
広告の提案書にアドバイスをもらい、
独立した時には、一番最初に電話をくれた。
『生田目君。ほんとにやめちゃったんだね^^。
今度頼みたいことがあるからまた電話するよ』
僕個人を見てくれていたことが
本当にうれしかった。
勇者がメーカーを退職して
第二の人生で起業をしたときも
僕に声をかけてくれた。
『生田目さん。こういうことやりたいからいろいろ教えてよ^^』
そう言って事業の一部に関与させてもらった。
それから5年。
勇者は、その会社も軌道に乗せて、
この12月で引退をするという。
勇者の仕事のやり方を、
50代、60代とずっと見てきた。
決して驕らず、
困難な場面でもひるまず、
目標に向かって一歩ずつ確実に進めていくその姿は
いつもカッコよかった。
僕らの業界にいた団塊世代最後の勇者。
お会いして、引退を決めたとお聞きした時
ちょっと涙が出そうになりましたが
これからも変わらず、ご指導いただきたいと思っています。
まだまだ学ばせていただきます。
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