この本はなかなか面白い。
知的枠組みを広げるという観点で言えば、
京料理の系統や料理人の仕事など色々なことが見えてくる本。
おそらく著者の意図とは違うと思うが、
わたしにとってこの本は、経営を学ぶテキストだった。
経営者視点で言うと、
この本は、 家業として仕事を継続していく黄金律というか
”正しい家業の続け方” のようなことがわかる本。
正業か? 家業か? 企業か?
それらの存在目的によって 経営の方法やゴールデンルールは当然変わる。
しかしその区別をつけられている人が意外と少ない。
世の中にはいろいろな経営理論や 必勝法やメソッドがあるが、
一つのスピーカーやメソッドを信奉するのではなく、
「それを使い分けるスキルが 経営でいちばん難しいんだろうな」と
あらためて感じたりしながら読了。
かつて、MBAを取ったという方から
商談中に突然ホワイトボードでレクチャーされた経験が数回ある。
商談の筋にあった内容であればよかったが、
いずれも単なる”MBA授業で習った内容の説明”
最後まで聞いたが、知ってる話だった。
引き出しの中身ではなく、
知識や技術は
その”使い方の技術”が一番大切だ。
経営は実学。
知識だけで事業は作れない。
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