『「任せ方」の教科書』を読んだ

現場で優秀だった人が経営に関わるというのが

昭和の時代からある日本企業の基本的なやり方。


名選手、名監督にあらず。


いまでも中小企業では多くのケースがそうなっているとおもう。


プレイングマネージャー的な感覚から抜け出せず、

意思決定と業務執行を区別できずに、一人でなんでも抱え込む。


自分で抱えてしまう人の3つの特徴とは

① 「人間の能力や使える時間は有限である」ことが分かっていない

② 部下の仕事が60点では納得できない

③ 判断のスピードが遅い


上記が起因となり、意思決定や仕事の振り方が雑になる。

その結果、成果が出ないか、自分で全部やり直すことになってしまう。


このようなケースは社内でよく見られることだ。


現場上がりだったが故に、

・ 部下への適切な仕事の委任ができない。

・ 自分が経験していない分野は権限の範囲を示さず丸投げする。

・ その上、細部まで報告を求め口を突っ込む。


委任は権限の範囲を明確にして信じて任せること。

指示があいまいで適当に仕事を振るのが丸投げ。

『なんでもいいから。君がいいと思うようにやってみて』

部下に仕事を頼んだのに自分と同じ品質じゃないと満足できない。


この本では部下を持つ人が知っておくべきことが

とても分かりやすく解説されている。


大事なのは、的確な指示を出すこと。


部下に権限を与えたうえで、

期限、優先順位、仕事の背景、要求レベル を含んだ

具体的かつ的確な指示を出す。


部下に仕事を任せることが苦手な人にはオススメの本だ。