仕事をしていると
同じことをしたり、同じことを話したりしても、
相手からの印象や受け取られ方で、
損をしている人と得をしている人がいる。
中間職や管理職などのリーダーを育成する上で
何か良い方法がないかと探していた時に見つけた本。
EQについては2000年以前から言われている概念だが、
成功に導く能力は
学歴などで現れる能力は2割。
8割は対人関係能力(EQ)による
ということらしい。
「感情の識別」
「感情の利用」
「感情の理解」
「感情の調整」
の4つでEQの要素で構成されていると本書では説明されていた。
たしかに、いろいろな事例やいろいろなリーダーを見ていると
① 自分の感情の制御ができ
② 他人の感情が理解でき
③ 感情を調整しながら、共感を生み出し
④ 信頼関係の上でチームを運営している
こういう人は良いリーダーであることが多い。
それと反対に、
① 正しいけど自分の都合とタイミングで喋り
② 論理とべき論を優先して他人の感情を無視し
③ 規律と契約だけでチームを運営しようとする
こういうパターンのリーダーになってしまうと
・ 聞いてくれない
・ 分かってくれない
・ 相談しても無駄
・ 言いたくない
・ あの人の下では働きたくない
とこうなってしまう。
リーダーの仕事は忙しい。
部下にはリーダーの気持ちはわからない。
だが、EQという切り口は
リーダーにとって大いなる武器になるかもしれない。
良書だった。
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