ペット・動物医療業界を、まるごと変革。QAL startupsが目指す未来とは?vol.4

■ 目指すは「あれもこれもQAL startupsから生まれた」


生田目:それからQAL startupsとして大事なことは、他社様とアライアンスを組んだり、一緒にプロモートしたりしたほうが、より大きなものになると思えることをやっていく。僕らはそのサポート役です。何でもかんでも自分たちが中心になって、「QAL経済圏」を作るつもりはないんです。


―では、QAL startupsの会社としての目標は?


生田目:渋沢栄一じゃないですけど、あとから振り返ったときに、「あれもこれもQAL startupsから生まれたんですね」と言われるようにしたいですね。渋沢栄一は300とか400の事業を作ったと言われていますが、我々は100を目指したい。


高松:一般的には、市場規模が30億円を超えると競合が参入してくると言われています。まずは、QAL向上に貢献する新しい事業で30億円規模の新しい市場を創りたい。100個の事業合計で3000億円。そのくらいの目標を持っています。

いまはペットに関して専門的な教育を受けた人が、その能力を発揮できる仕事が足りていないとも聞きます。100の事業を作っていけば、ペットを純粋に好きな人が働ける環境を増やすこともできる。ビジネスをやる以上収益を生み出すのはもちろんですが、雇用機会の拡大にも貢献していけたら一生をかけるに値する仕事と言えるのではないかなと思います。


:我々が作りたいのは「QAL経済圏」というよりも、「QAL共栄圏」ですね。共に栄える仕組みを生み出したい。だから、1.5兆円の内の3000億円を取る、という意味ではなく、現状1.5兆円の市場規模を更に広げるつもりでやっていきます。

―まだQAL startupsは立ち上がったばかりですが、これから新規事業アイデアがたくさん寄せられる予感はありますか?


高松:それはQAL startupsをやる前からありました。quantumは、様々な企業様の企業内起業家育成プログラムのお手伝いをさせて頂いているのですが、こうしたプログラムにおいて実施企業の社員さんから、ペット関連の事業アイデアが毎回と言っていいほど出てきます。ただ、実際に事業化を目指すためには、動物病院とのネットワークが不足していたりするので、そこで生田目さんにご協力いただくということは以前からやっていました。

そういう経験があるので、ペット業界への参入を考える異業種の企業さんから見たときに、QAL startupsは相談しやすいプラットフォームに見えるはずだと思っています。だから、どちらかと言えば、多数寄せられるご相談やアイデアをどう選別させて頂くかのほうが大事かなと思いますね。


―人材面では、どういう人に起業家候補として参加していただきたいですか?


:QAL向上につながる製品・サービスの開発を目指すのは大前提として、仮説でもいいから、生活者だけでなく、動物医療の現場にとってもいいものを生みたいという視点を持ってもらいたいです。それさえあれば、あとは対話しながら一緒に事業を伸ばしていく方法を考えやすいので。


生田目:アイデアは誰でもあるんですよ。あとはそれを事業としてやりきる熱い心があるかどうか。それだけです。


高松:つまらない答えかもしれないけど、最後はやりきる力が左右しますからね。


:我々がquantumでそういう場面をたくさん経験してきたように、事業で解決すべき課題さえ正確に捉えていれば、アイデアそのものはピボットしていけますし。


生田目:それはそうですね。斬新なアイデアかどうかよりも、自分は何を解決したいのか。そこに情熱を持って取り組める人と、一緒に新しい事業を作っていきたいと思います。


QAL startupsのより詳細な情報はウェブサイトより

https://qalstartups.co.jp/