DXに関するほとんどの本が大企業向けであったり、
ネットで調べられる範囲の事例の羅列だけのものが多い。
しかし、この本は中堅・中小企業の担当者から経営者が
1冊目に読む本としては有意義だと思う。
DXという言葉は、マスコミやコンサルタントなど
経営実務を知らない人たちからは何か革命のような響きで使われている。
DXで会社は変わる!
DXは革命だ!
DXの波に乗り遅れるな!
なんだかタピオカブームなどと同じようにも聞こえる。
しかし、ホンモノの経営者にとっては日常業務の延長に過ぎない。
DXは当然のことながら小手先のデジタル化のことではない。
DXは顧客と従業員を第一に考える視点。
DXは未来に向かって企業を継続させていくため現状に満足せずに、事業の改善改良を続ける方法を呼ぶ言葉の一つ。
今ある現場を出発点に考える視点
理想の未来から時間を逆算して考える視点
これらはどちらかだけで十分なわけではなく
常に二刀流でどちらの思考も毎日バランスよく使わなくてはならない。
中小企業では、IT企画人材がどうしても不足しがちだ。
そのあたりの解決方法を見出せれば
真面目に経営に取り組んでいる中堅・中小企業の経営者は恐れることはない。
デジタルトランスフォーメーションは単なる日常業務の延長だ。
この本は実務を理解している方が書かれた良書だった。
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