私は、他人の経験から学ばせていただく機会が多い。
多くの人は自分で経験したことから、本当の学びがあると思っている。
しかし、私は臆病だ。
だから、最初から自分の間違いを避けるために、
他人の経験から学ぶことを重要視してきた。
若い頃は、上司や先輩から。
創業前は、多くの先輩社長さんから。
社長になってからは、歴史、経済小説、雑誌、書籍などから。
ありとあらゆる事例を、できる限り一次情報で学ぶ。
成功した話は、聞いていないことも多かったのだが、
失敗した話は、質問しながら聞いていた。
一定以上の人物になると、自分の失敗からもよく学び、それを活かしている。
だから、ご自身の失敗も単なる笑い話のように、
若輩者に親切に教えてくださる方が多い。
成功パターンには再現性がない。
失敗パターンには再現性がある。
多くの人は、自分自身の置かれているシチュエーションや、
たどってきた道が自分だけの唯一のものだと思っている。
だから、他人の失敗談などは、特に自分と関係のないことだと思っている。
その一方、他人の成功した話は
自分でもやれるかもしれないと思っていたりするものだ。
しかし、失敗にはパターンがある。
失敗するときは同じミスをしていることが多い。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ
なんでも自分でやってみる行動力は、成功には必要不可欠だ。
しかし、ほんの少し立ち止まってみる。
歴史や他人の失敗するパターンを思い出してみれば
もっと成功する確率は上がるはずだ。
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