獣医療業界ビジネスヒント《動物医療市場で新規事業に挑戦する際のTips》第2弾

ゲスト:ひらの動物病院 院長 平野 由夫先生


獣医療を起点とし、人とペットの間にある課題を解決するスタートアップスタジオ「QAL startups」。その中心メンバーにして、獣医師・連続起業家である生田目康道(QAL startups代表取締役)が獣医師業界の様々なキーパーソンとの対話を通じ、様々なビジネスヒントを提供していく連続対談シリーズ。


動物医療市場における事業開発が主なテーマであり、動物医療や動物病院市場への新規参入を検討している法人、新規で独立起業を考えている起業家予備軍の方向けの対談内容です。

目次
■獣医療業界における新規事業開発
■動物病院に必要なサービス
■獣医療がより発展するために
■獣医師としてのキャリア
■獣医師による事業開発への挑戦


■獣医療業界における新規事業開発


生田目:平野先生は、1 次診療の動物病院で 30 年以上のご経歴をお持ちで高度獣医療施設でのご経験や学会運営などを行われる中で、多くの企業と接点をお持ちだと思います。

動物医療業界での新規事業に挑戦することについて、どのように受け止めていますか?


平野:動物医療業界への新規参入としては、 30 年近く前から様々な事業を見てきました。例えば、インターネットコミュニティ、ペット葬儀、ペットタクシー、動物病院経営コンサルティング、デザイン建築等です。小規模ベンチャーが趣向を凝らして様々な施策を行ってきましたが、現時点で活用されているサービスはほとんどありません。

また、動物病院の事業活動やハードの面も当時からほとんど変わっていません。「企業から動物病院」「企業からペットオーナー」といった単一方向的なアイディアではなく、動物病院とペットオーナー双方における要望の変化を捉えて、対応できるサービスであることが必要ではないでしょうか。


■動物病院に必要なサービス


生田目:小動物臨床医として、平野先生が獣医療領域で足りていないと感じる部分はどこにあるとお考えですか?


平野:ペットオーナーと動物病院とをつなぐ点でまだまだ足りていない点が多いと思います。ハード面では、動物病院内でのカウンセリングルームやお客様窓口の設定などは、一部の大規模動物病院は行っていますが、まだまだ一般的ではありません。ソフト面では、ペットオーナー向けに本当に信頼できる公共情報を発信しているものはまだ存在していないですね。


■獣医療がより発展するために


生田目:獣医療の発展という観点から、新規参入事業で注目領域はありますか?


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