物は言いよう

当たり前のことだが

物事は言いようによってどうにでも聞こえるものだ。

同じことでも、言い方によって

良くも悪くも受け取られるし、印象も随分と変わってくる。


面接の場面で緊張してしまう人もいれば、全く緊張しない人もいる。


しかし、どんな状態であろうが


・ 自分自身を表現できない人

・ 自分自身の説明ができない人

・ 自分自身がそこに座っている理由を説明できない人


このような人たちは、マーケティングもマネージメントも絶対にできない。


面接では過去の経験やスペックを見ているわけではない。

ましてや中途採用の場合、学歴なんて何の意味もない。


そんな外面的なものよりも、重要なのはこの2つ。

・ 内発的動機づけの要因

・ 自分で考える自分らしい仕事上の自分


要するにその人自身、人間を見ている。


決して面接を上手にできているとは思わないのだが、

20年もやっていると、日本語のリスニング力が上がった気がする。


彼らのプレゼンを聞いていると

物は言いようだなぁといつも思う。

上手い人は上手いし、苦手な人は苦手なようだ。


私自身もかつては採用面接を受ける側だった。


・ 26歳

・ 獣医学科卒業

・ 1年半の福岡県の零細ベンチャー勤務

・ 実務は、飲食店の立ち上げ3業態、6店舗のみ。


この状況で、私は第二新卒の募集をしていない会社に入りたかった。

様々手を尽くし、何とか社長に会う機会を掴み、そして聞かれたこと。


『君の経歴は分かったけどさ、君の売りはなに?』


普通に考えたらさっきの職務経歴しか私にはない。


『社長、僕の売りは3つあります。

1つ目に、僕にはこのオフィスの誰よりも体力があります。


2つ目に、僕にはこの業種における経験がないので、

新しいことに対して先入観が全くありません。


そして最後に、僕の仕事を覚えるスピードは、
何も知らないので、
きっとこれまで見た誰よりも早いと思います。』


物は言いようである。

私はこれでチャンスを手にした。


今日もこれから面接の予定が入っている。


どんなプレゼンを聞けるのか楽しみだ。