対人関係は聞き方が10割

日々経営していると

いろいろなタイプのリーダーたちと対話をする機会がある。


彼らはリーダーとして選ばれているので、できるヤツらだ。


仕事や専門性や技術力などはそれぞれ立派。

経験も対応力もある。


しかし、その中でどうしても

『人望』がもう一歩足りていない人がいる。


私から見ると、彼らはとっても『いいヤツ』だ。

つねに仕事に真剣で勉強熱心。

だから実力も経験もある。

本当に立派な『プロ』だと思う。


でも残念ながら

どうしても『人望』だけが足りない。


彼らにもっと人望があって、

部下から信頼され、彼らの話を聞き協力しながら

いいチームを作ってくれたら...と思うことが多い。


仕事以外でも、そういう人を見かけたことがあるはずだ。


・スゴイ人なんだけどモテない。

・スゴイ人なんだけど仲間から好かれない。

・悪い人じゃないんだけど、話しても全く楽しくない。

・悪い人ではないんだけど、一緒に何かするのは嫌と言われる。


こういう人たちと

仕事でもう一歩人望が足りない人は

同じ過ちをしているケースが多い。


・ 相手の話に基本的に否定的。

・ 相手の話は不完全と決めつけている。

・ 相手の話を最後まで聞かない。

・ 相手に最後までしゃべらせない。

・ 相手の話の途中でかぶせる。

・ 相手の話を聞くよりも持論を納得させたい。


こういうことを1つまたは複数やってしまっている。

その結果、相手が本当に言いたいことを理解しようとしない。


相手を心の底では馬鹿にしてしまっているのだ。


傾聴力と言う言葉を知っていようが

それを実践するつもりだったと言い訳しようが意味は無い。

傾聴なんて100回に1回でも相手の話をちゃんと聞かなければ、

部下からすれば『話を聞けない上司』と簡単にレッテルを張られてしまう。


レッテルを張られてしまった後に、

小手先のテクニックを駆使して

どれだけ笑顔で聞こうが、雑談をしようが、

うなずいて聞いていようが、相手にはすでに本心が伝わってしまっている。


そもそも相手の話を聞く全体の心持ちを直さなくてはだめだ。

それが部下に伝わるのだ。


人間は完璧ではない。

当然私自身も当てはまることをするときもある。


しかし上司と部下の関係というのは、大変厳しいものがある。


チャンスは常に一度きり

リーダーには、

永遠の自己成長と厳しい自己マネージメント

この技能が求められるのだ。