著者は植物学者の方で、
生物学的な話と同時に人生の指南書のような本だった。
たいていの経営に関する事柄は
生物学で説明ができる。
人間の集団が組織を作り
人間の集団が商品やプロダクトを産み出す。
そしてそれを人間が評価し、人間が買う。
生物の世界は "多様性" にあふれているが、
"個性" は必要な場合だけ存在する。
そういった意味では、
自然界で起こる生物の動きは
これまでも様々な場面で経営の参考になった。
個性とは何か?
普通とは何か?
区別とは何か?
多様性とは何か?
らしさとは何か?
勝つとは何か?
強さとは何か?
大切なものとは何か?
生きるとは何か?
この本では、このような生物の基本的な営みを
人間社会に当てはめて学べるように構成されている。
勝つためには、
・ 小さくしぼりこむこと
・ フィールドは自分で作ること
といったように、
経営に役立つ視点にあふれ、非常に参考となった。
そして同時に、人生の指南書として
小学生の子どもにも読ませたくなるような良書でもあった。
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