『未来を共創する経営チームをつくる』を読んだ

長く経営を続けていると

いい時もあれば悪い時もある。


10人までの組織なら1人で経営できる。

それを超えたら、しばらくは相棒が一人いれば十分だ。


30人までの組織では

経営チームの必要性を感じないが、

100人規模を目指すのであれば

経営チームが確実に必要になる。


経営幹部に選ばれる時点で

それぞれが何かで活躍をしてきたはずなので、


全員がエースで4番。


そうなると当然のことながら我が強い人も多く、

自分のスタイルもすでに確立されている。


そのようなメンバーたちと一緒に、

バラバラで連携しない集団や

トップダウンの軍隊型の組織でもなく、

つながりを持ち、局面ごとに役割を微調整しながら協力し合う

しなやかで強い経営チームを作るということは、本当に難しいと思う。


大前提として


仲が悪くて話し合いができない関係性


これでは何をしても無理だろう。


しかし、本書のキーワードで出てくる

オールドボーイズクラブ


簡単に言えば気心の知れた、昔からの男性の仲間の集団のことだ。


仲はいいけどチームではない。

責任範囲が不明確。

仕事のレベルがプロではなく、

長くいるけど成長していない。


ただ人間関係だけでつながった

一緒にいると楽な甘えただけの集団では、

本当の意味でのチームにはならない。


社会に一定のインパクトを与え

雇用を生み出し、

経済活動の中で役割を果たすような企業を作り

それを経営したい人にとっては、

「経営チームを作る」という技能は、必須の項目とも言えるだろう。


本書は、コーチングといくつかの経営理論を組み合わせながら、

経営チームを作る方法を説いている。


250ページの書籍で語れることではないので、

本書を経営について勉強する1つの要素として加えながら、

研究を続けていく必要があるだろう。