『プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる』を読んだ

私が子どもの頃と比べると

世の中には商品やサービスがあふれている。


お正月でもお店は開いているし、

夜中でもコンビニに行けば何かしらの食べ物が買える。

昔はこんなに便利な世の中ではなかった。


これほど商品やサービスが充実し、

足りていないものがなくなってくると

それそのものでの差別化は、はっきり言って難しい。


・ 値段で勝負だ!

・ さらに便利に!

・ 24時間365日!

・ 最高品質が低価格で!

など。


熱心にやればやるほど客単価は下がり、

求められる品質は上がり続ける。


顧客に尽くせば尽くすほど、儲からないという泥沼にはまる。

ビジネスが非常に難しい世の中になったのかもしれない。


この本では、

タイトルの通り「プロセスエコノミー」という概念、言わば戦略を紹介している。

簡単に言えば、プロセスを見せてしまうことで収入を得る方法のことだ。


商品やサービスができるまでのプロセスを、ビジネスとして作り込む戦略。


プロセスエコノミーと逆の概念は「アウトプットエコノミー」。

要は完成品としてのアウトプットを売るという

これまでの一般的なビジネスのことだ。


プロセスエコノミーの事例として、

・ AKB商法的なもの

・ クラウドファンディング

・ オンラインサロン

・ ライブ配信、YouTube活動

などが本書籍でも紹介されている。


解説を読むとその概念を理解でき、とても面白い。


まだ、完成した理論として

我々が自在に活用できるところまでは来ていないが、

これからのビジネスに欠かすことのできない視点だ。


「プロセスエコノミー」


消えていく流行りの用語になるのか

時代の一部を構成する概念になるのか。


今後注目していきたい。