自分の仕事と他人の仕事は基準を変えよ

経営をしていれば、多くの人たちと仕事をすることになる。


社内の人と社外の人。


社内の人でも、

取締役と管理職

総合職と専門職

本社スタッフと現場スタッフ


日々いろいろなメンバーとのやり取りがある。


その中で、

私が経営者として

いつも気を付けていることがある。


それは、


自分の仕事は100%で100点

他人の仕事は 60%で100点


これを意識して、

自分の基準と考えを他人に押し付けすぎないようにすること。


人が自分自身の仕事に対して厳しいのは特に問題がない。


100%が100点でも

120%が100点でも


自己基準なので何でもありだ。


しかしその厳しさが他人に向けられた時。

時として弊害が生じる。

チームメンバーに対する『感謝』と『尊敬』の気持ちを忘れてしまう。


他人に厳しすぎる人は、多くの場合自分に自信があったりもする。

だから本人は論理的に、バランスよくジャッジをしていると信じている。


私の考えは客観的に見ても正しい

なぜそうやらない

普通はそれはこうあるべきだ



残念ながら人間はそんなに完ぺきではない。

感情でバランスなんて簡単におかしくなるものだ。


他人に厳しすぎるというのは、

結局は『自惚れ』と『傲慢さ』が外部に現れた証明。


それを続けていて

一番問題なのは、他人に対する『感謝』と『尊敬』の気持ちがなくなってくること。

少なくとも周りからはそう見えてしまうことだ。



社長をしたことがある人ならばわかるかもしれない。


最初の一人目の仲間ができた時の感動と感謝。

採用募集に応募してくれる人が増えてきたときの喜び。


それがあるからこそ

他人の欠点をチャーミングポイントだととらえ

長所と特徴を活かしながら知恵を絞って会社を運営するのだ。



『経営とは人を正すことではない、人を活かすこと』


経営者やこれから経営者を目指す人は忘れてはいけない。