社会人になった最初の3年間

22年度新入社員の内定式があった。


参加してくれた内定者のメンバーに

少しだけお話をさせていただいた。


それで思い出したことがある。


私にも新入社員の時代があった。

もう20年以上前の話だ。


ガラケーでネットもダイヤルアップの時代


新入社員のころの私はとにかく仕事ができなかった。

最初の週で寝坊する

社会人マナーは最低

上司に質問も相談もできない


根拠のない自信はあっても実力はないのだが、

『俺ならできる』

いつもそう思っていた。


上司や先輩に手を焼かせながら

次から次へと失敗をし、

叱っていただいたり、

落ち込んだりしながらの3年間。


この3年で、その先で経験する失敗や判断ミスを

全部経験したと思えるほど、いろいろやらかした。


当時は本当に暗黒の時代だと思っていた。


しかし、今となって思い出すと

意外にも貴重な時間であったと思う。


特に最初の会社は、もう存在しないが

今だとブラック企業と言われてしまうほどのキツさ。


事情ができてわずか1年8カ月で転職して

動物医療の世界に戻ることになったのだが、

この1年8カ月の間に

・ 63日連続勤務 パン屋の新店準備

・ 42日連続勤務 フレッシュジュース屋の新店準備

と、24歳の体力でもとてもきつい仕事を経験した。


図らずも店舗の経営で必要なありとあらゆることを、短期間にインプットできた。


社会人になってからの3年間。

この時間はゼロからすべてを学ぶことができるゴールデンタイム。

先輩も上司も一から仕事を教えてくれる貴重な時間。


体力もあり、集中力もあるこの大切な時間に

どれだけ学ぶことができるのか?


この最初の3年間の過ごし方で、その後の人生の大半が決まる。