社長はありあわせの材料で料理を作る能力を高めよ


経営者となって20年近くになるが、

私にはこれといった“強み”や“得意なこと”がない。


学生の頃もそうだった。


運動、芸術、技術、記憶、創造的な領域

どのジャンルにおいても、特段優れていた部分が

あったわけではなく、


賞を取ったことも

大会で優勝したことも

学校の代表になったことも

新聞に載ったことも


これまで一度もない。


他人から見てわかりやすい強みや得意なこと


リーダーや経営者になるには、

これが必要だと思っている若手や学生は多い。


もちろん、人並外れた何かを持っていることは悪いことではない。

専門家として仕事をするならそれも必要だ。


しかし、現実社会において


「資格や学歴がなければできない」

「〇〇にならなければだめ」


なんていうものは存在しない。

制限は自分自身で決めているだけだ。


そんなことよりも、


その時の自分自身を理解し、

持っている武器やスキルを把握して、

その時できるベストな選択と行動を常に考えること。


こちらのほうがはるかに重要だと思う。


自分自身を

・ 内面から見る vs 外面から見る

・ 近くから見る vs 遠くから見る

・ 過去から見る vs 未来から見る

・ 自分の目で見る vs 相手の目から見る


こういう見方を繰り返し、


① 自分が知っていること

② 自分が理解していること

③ 自分ができること

④ 自分の感情の癖


これらを客観的に把握して、

常にその場その場でベストな判断と行動するスキルが必要だと思う。


“社長はありあわせの材料で料理を作る能力を高めよ”


社長は常に不完全だが、

自分の保有スキルと出来ることを組み合わせて、

経営をしていかなければならない。