『老人の取扱説明書』を読んだ


常日頃、もっと高齢者を理解する必要があると感じている。


初めて自分が親になり子供をもった時、

育児について何もわからず、いろいろと調べたり経験しながら学んだ。


同様にこれだけ高齢者の多い日本においては、

育児と同様に高齢者についてもっと理解をすることも必要だと思う。


そう感じていた時に本書を見つけた。

著者は現役の眼科医の先生だ。


高齢者でよく見かける

『キレやすい』

『同じ話を何度もする』

『ネガティブ発言』

『無口で無愛想』

『自分はまだまだ若いと過信する』


これらの行動の原因は、

ボケや性格によるものというより

老化による体の変化だという。


だから予防方法も医学的に説明がつく

という趣旨の本だ。


高齢者は自分を実年齢よりも13歳ほど若く感じている


このような研究結果が出ているそうだが、

これにより周りが思うより自分が若いと思って判断し、

行動してしまうことが多いそうだ。


同様に、

人は40歳を超えると自分を実年齢よりも20%ほど若いと感じる傾向にある

とのことなので、現役世代でも気を付けたい。


これだけ高齢者の多い国になったのだから、

もっと高齢者にとってやさしい国になるためには、

『老化の正体』について正しい理解が必要だ。


それには非常にためになる良書だった。