タイトルと内容が少し違ったが、
内容的には面白い本だった。
会社がなくなる、という時代は
業種業態によっては来ると思う。
しかしそれは同時に、
ひとりひとりが自分の力だけで社会と対峙して
お金を得たり夢を叶えたりする必要がある時代という意味でもある。
日本企業が世界で競争力を失っているという報道をよく見かける。
企業の競争力も、企業の規模も
アコーディオンのように広がったり狭まったりすることはある意味自然なこと。
それ自体を予測することは大切なことだが、
ビジネスパーソンとして一人一人が
自分の目で物事を見て
自分の頭で考え
自分自身で決断をして
自分の意志で行動していく
これがとても大切だ。
小学校から大学まで卒業し、
そのままの流れで「会社」という次の学校に入っている感覚では
生きていけない時代が来ていることを、
改めて整理して教えてくれている本だ。
では、そのために個人としてどうするべきか?
これについては興味があれば本書を読んでほしい。
経営者を経て、
その後は中国大使として活躍された方なので
経営者に対するメッセージは納得させられることが多かった。
気力、決断力、責任感を持ち
誰よりも会社を愛し、社員を大事にする。
そのうえで目先の業績にとらわれすぎず長期的な視点で
会社の将来の発展のために手を打っていく。
その過程においても
私心で意思決定をせず、社会の中で事業をしている意識を忘れるな。
様々なメッセージが整理されていて
非常にわかりやすい良書だった。
0コメント