シンプルなビジネスが結局儲かる


言うまでもなく、

ここ数年、市場環境の変化が加速している。


私たちがいる動物医療とペット関連産業においてもそれは同様だ。


その中で、伸びている会社もあれば伸びていない会社もある。

また、ペット関連市場への新規参入は一時期は落ち着いていたのだが、再び活発になってきている。


あるとき尊敬する先輩経営者から言われた一言。


「生田目さん、

長年社長をやってるとね、

いろいろアイデアや企画はあるけど

手間をかければいいってものじゃなくてさ、

後から振り返ってみると

“儲かるのは単純でシンプルな仕事”

結局はこれだけだよ」


この話を言われたのはコロナ前。


なるほど。

その方は中小企業的多角化経営に成功されている経営者。

経験も実力も私よりはるかに上。


彼が実際に儲けている事業はとてもシンプル。

そして業種業態がはっきりしているビジネス。


当然ながら日本初のビジネスにもいくつも挑戦され、

その結果成功した例がいくつもある方だ。


ビジネスを選択する際は業種業態がはっきりしている方がよい


もちろん、常にこうあるべきとは限らない。


・ 会社の強み弱み

・ 会社の成長段階

・ 市場の成熟段階

・ チームの実力

・ 社長の好き嫌い

などによってとるべき方針が変わる。


■ シンプルなビジネスに集中する時期

■ イノベーションをおこすべく挑戦する時期

これらはどちらも必要。


ただし、

新しいとか

他にないとか

日本初とか

そういうことだけを重視してしまい

もっとシンプルに儲ける方法があることを忘れてしまっている起業家は多い。


事業を創造するスキルは社長にとって必須だ。

しかし、使うタイミングはそれ以上に重要なのだ。