完コピの達人を目指せ!


新卒のときに一番教えてほしかった言葉。


『完コピの達人になれ!』


これを社会人3年目になって気が付くまで

非常に厳しい新人時代だった。


もともとの性格なのか

上司や先輩の言うことを素直に聞けず


『一度自分で考えてから…』

などと自分に言い訳をしながら

学生時代の延長でオリジナリティを追求していた20代後半。


最初に就職した会社でも仕事ができないと言われ、

わけあって最初の転職をした後に気が付いたのがこれ。


『完コピの達人になれ!』


仕事を覚えるのが早い人

仕事を覚えるのに時間のかかる人


どちらもいずれできるようになればいいのだが、

早く社長になりたかった私は2社目で改めて落ち着いて考えた。


初めて書道を習う時。一部の天才を除いては、

最初からオリジナルの書き方をする人はいない。


初めてピアノを習う時。

練習曲から1つずつ練習していく。

最初からオリジナル曲を弾く人もまずいない。


普通は上手な人や手本になるものの真似をする。


真似をして練習をし

上手に真似ができるようになり


手本の意味や技法が深く身についてから

オリジナルの世界を拓く


これは経営やビジネスでも同じだということに

3年かかってやっと気づくことができた。


『そうか。完コピの達人になればいいんだ!』

これはいいかえれば学習力。


それ以降、

新しいことを学習するスピードは飛躍的に上がり、

経営者になるために必要なことを次から次へと身に着け。


それまでの停滞と鬱憤を晴らすように、

経験のない業種・業態・ビジネスモデルであってもどんどんその手法を身に着けることができた。


『ちょっと考えてみます』

『自分のやり方はこうで』

『私はこういう人間なんで』


良く聞くフレーズだが、

余計なことをいう前に

仕事が人並み以上に出来るようになりたければ

完コピの達人を目指したほうが早くデキるようになるはずだ。