取締役の3つの役割とは何か?

初めて取締役になる場合

取締役の仕事をきちんと説明されていない場合


何が仕事なのか、その定義が分かりづらい。


書籍やネット情報を見ていても

法律的な定義は同じだとしても

企業のサイズや社長の考え方によって

取締役の役割は様々だ。


だからそもそも定義があってないようなものではあるが、

自社グループの取締役に対しては、いつも自分の考えを説明している。


それは、

「取締役の役割は3つ。

・1つ目は、会社の競争優位性をあげること

・2つ目は、会社の営業利益額をふやすこと

・3つ目は、会社の成長資産量をふやすこと


この3つはすべて均等に必要な視点だ。」

ということ。


どれか1つだけを重要視してしまう勘違いはよくある。


競争優位性をあげるだけでは

売上は増やせるかもしれないが、

必ずしも会社の利益を増やすことにはつながらない。


営業利益額だけを目的にする人の場合、

単年度はいいかもしれないが、

適切な未来への投資や育成をしないと継続的な成長がかなわない。


会社が成長するための源泉となる

成長資産量を増やすことだけを重視してしまうと

短期的な業績が悪くなる。


20代のころのメンターに教わったこと

『社長になるために一番必要な素質は、バランス感覚だ』


社長ではなくても

経営で重要な役割を担う取締役は

3つの役割に込められた

企業経営におけるバランス感覚が必要なのだ。