「ペット見守り事業の総合サービス」~株式会社ラニマルが想い描く未来とは~ Vol.2

【ペット業界の未来を拓く、QAL経営】


ゲスト

・クレーン 淳(株式会社ラニマル 代表取締役社長)


生田目:ラニマルさんの事業としては、『セワクル』を軸に見守りサービスを行っていくという戦略なのですね。関連サービスの『ペットとウエディング』というのは初めて聞きますが、どういったサービスなのでしょうか?


クレーン:リングドッグといって、愛犬が神父さんや牧師さんのところへ結婚指輪を運ぶというサプライズ的な出し物を提供しています。動物好きのカップルに大変人気です。

たまに猫でも行いますし、先日はウサギに指輪を運んできてほしいというカップルの希望を叶えるため試行錯誤しつつチャレンジしました。


スムーズにいかないことも多いのですが、逆にそのおかげで会場を沸かすくらい楽しい式になるのです。こういった演出をセッティングするのはもちろん、披露宴会場に入れないペットを見守るウエディングペットシッターサービスが『ペットとウエディング』です。


すでにグランドハイアットでお馴染みのハイアット ホテルズ アンド リゾーツさんとも提携していて、今後サービスを広げていきたいと思っています。私たちは、「ペットを見守る」ということを中心にしたプラットフォームを作っていきたいと考えているのです。

生田目:ありがとうございます。ラニマルさんの事業はどれもとても面白いものですが、それらすべてに「ペットを見守る」という軸が共通しているのですね。

ウエディングの事業もペットと一緒に暮らしている飼い主様たちであれば、希望する方が多いことも頷けます。最近、『ペットレコ』というサービスも耳にしたのですが、こちらはどういったサービスなのでしょうか?


クレーン:『ペットレコ』は、AIセンサーを首輪に取り付けて得られた活動量のデータをもとに、それまでにどんな行動をしているのかを予測して、アプリとLINEで見ることができるサービスです。AIセンサーには3軸の加速度センサーと気圧センサーを内蔵していて、どのくらい睡眠をとっていたかなどの生体データを記録することができます。

現在はシッティングのオプショナルサービスのみで利用できますが、今後はサブスクの導入も検討しています。


生田目:3軸の加速度センサーは「動き・休息」を測定するものだと分かるのですが、気圧センサーも必要なのですか?


クレーン:そうなんです。現代の気圧センサーでは「ジャンプ回数」を測定することができるのです。


生田目:ジャンプをすると、気圧が変わるのですか?!


クレーン:はい。ちょっとジャンプしただけでもわかります。特に猫ちゃんは登っていったり、高いところで過ごしたりすることが多いので気圧センサーが必要なのです。


生田目:それは面白いですね。そのような生体データがあれば、例えば留守番中のペットたちの様子を映像でだけでなく、実際の数値に基づいた客観的なデータとして把握することもできますね。

Vol.3へ続く