「ペット見守り事業の総合サービス」~株式会社ラニマルが想い描く未来とは~ Vol.3

【ペット業界の未来を拓く、QAL経営】


ゲスト

・クレーン 淳(株式会社ラニマル 代表取締役社長)


生田目:Education領域では他にも新しいことにチャレンジしていると伺っています。どのようなことへチャレンジしているのか教えていただけますか?


クレーン:はい、Educationの領域では、『こいぬすてっぷ』というサービスを提供しています。こちらも事業承継という形でやらせていただいています。


これは、学研さんが以前発行していた学習雑誌『科学』・『学習』のワンちゃん版のようなものです。最低限のしつけがされていないワンちゃんを預けられる施設が少ない点に着目し、知育玩具を付録にした情報誌を会員様に発送していて、現在会員が1,300人ほどいます。

家族として迎え入れた子犬に対して、何をしてあげたら良いか分からず困っている飼い主様が多いのも事実です。私は教育には段階があると感じていて、まずはそのハードルを下げられればと考えました。

最初から犬の保育園のようなところに預けることはとてもハードルが高いですが、「毎月知育玩具を送ります」ならばハードルはとても低くなり、始めやすいでしょう。『こいぬすてっぷ』は、玩具で何かするという1つ目のステップなのです。


生田目:始めるのが面倒でないということは、結果的にQAL(Quality of Animal Life = 動物の生活の質)の向上、そして動物との関係を良くすることにもつながりますね。


クレーン:そうですね。どんなに良いサービスでも利用されなければ意味がないですからね。この次はオンライントレーニングの仕組みを作っていきたいと考えています。


■事業提供を行うきっかけ


生田目:ラニマルさんのサービスやその事業について紹介していただきましたが、そもそもクレーンさんがこの事業をスタートさせようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

クレーン:実は、私自身、ペットホテルが苦手なワンちゃんを飼っていたのですが、そのコのためにペットシッターというものを使用してみたことがあります。ちょっとした旅行に行く際にも安心して自宅でみてもらえる、というサービス内容にとても便利で助かる事業だと感じました。

しかし、まだまだビジネスとしては足りていない点が多く、改善できる部分があるとも感じたのです。

Vol.4へ続く