獣医療において愛玩動物看護師の革命は起こるのか?
プロフェッショナルインタビューシリーズ
ゲスト
・横田淳子(一般社団法人 日本動物看護職協会会長、愛玩動物看護師)
動物医療業界の専門家をゲストに招き、獣医療におけるアニマルケアスタッフ/愛玩動物看護師の立場の変化、動物病院や獣医師が求めるもの、労働環境の変化などについて多面的な意見交換を行うインタビューシリーズ。愛玩動物看護師のこれからの仕事の在り方や働き方について明らかにしていきます。
第3弾は日本動物看護職協会の横田淳子会長にお話を伺いました。
■日本で唯一の動物看護職能団体 一般社団法人日本動物看護職協会会長“横田淳子”
生田目:今回は、日本で唯一の動物看護職の職能団体である、一般社団法人日本動物看護職協会の横田淳子会長にお越しいただきました。横田会長、よろしくお願いいたします。
横田:よろしくお願いいたします。
生田目:それではさっそく簡単ではありますが、横田会長についてご紹介させていただきます。横田会長は青森県十和田市のご出身で、3年制である北里学園衛生科学専門学院を卒業後、臨床検査技師として働かれていました。その後、青森県の横田動物病院にて動物看護職兼マネージャーを27年続けておられます。そして臨床現場と並行して、2009年の設立時より一般社団法人日本動物看護職協会の理事を務め、2013年より同会の3代目会長に就任されたと伺っています。
横田:ご紹介いただきありがとうございます。間違いありません。
生田目:臨床検査技師を経てからこの業界に入られたのですね。動物病院業界に転職された際に何か違いなどはありましたか?
横田:まず、資格制度に違和感を覚えました。臨床検査技師は国家資格が必要な職なので、私も専門学院を卒業すると同時にごく一般的な流れで国家資格を取得しました。それまで名称独占がある職を経験していたので動物看護職に転職したときに、「動物看護師」と名乗るための資格が不確かであることに戸惑いを感じました。
生田目:そうだったのですね。そのような疑問から協会設立の際に参画されたのでしょうか?
横田:その通りです。全国組織にするため、地方からも参画してほしいとの要望を受けたこともあり、動物看護職という職業の発展のために自分にできることをしようと思い、理事として入りました。
生田目:ありがとうございます。愛玩動物看護師法の制定から今後の可能性まで、横田会長のお考えを伺っていきたいと思います。
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