国家資格化に向けて奔走した日本動物看護職協会。会長から見る愛玩動物看護師の未来 Vol.3

獣医療において愛玩動物看護師の革命は起こるのか?
プロフェッショナルインタビューシリーズ


ゲスト

・横田淳子(一般社団法人 日本動物看護職協会会長、愛玩動物看護師)


■愛玩動物看護師法の制定を実現した日本動物看護職協会とは? 続き


生田目:他にも協会のほうで用語統一の書籍の発刊や栄養指導・パピーライフ指導の認定試験も実施されていると伺っています。


横田:用語集に関しては、使いやすいものがなかったことから協会として発刊しました。認定試験実施の経緯としては、2011年9月に全国統一試験と資格認定制度の統一化の実施を担う機関として、動物看護師統一認定機構が設立されました。そして2013年春に高位平準化を目指した統一認定試験を実施し、全国統一の民間資格である認定動物看護師の制度が整えられました。

その後、より専門的な知識をもって活動するには分野ごとの認定資格が必要だろうとのことで、本協会で栄養指導とパピーライフ指導の認定試験を実施するに至っています。

生田目:専門的な領域を志す方は段々と増えてきていると私も感じています。国家資格化されたこのタイミングで専門分野に関する認定資格もより具体的になれば、有資格者の立場も明確化されますよね。


横田:そうですね。私たちは現在、愛玩動物看護師としてのスタートラインに立ちました。

そこからキャリアアップを図る際に、専門分野は必要だと考えています。基本事項として国家資格を取得すること、という基準はできましたが、取得後の上乗せをどのように作り上げていくことができるかで、この職業の発展性が見えてくると思っています。


■「まさか愛玩という名称が付くとは……」。国家資格「愛玩動物看護師」は数々の折衝のうえに生まれた


生田目:愛玩動物看護師の名称独占と業務独占の範囲に関して、法律を決める際に紆余曲折があったかと思います。現段階で決まっていることに関して教えていただけますか?


横田:まず、法制定に至るまでの経緯からお話しさせていただくと、私自身まさか「愛玩」という言葉が法律の名称につくとは思ってもいませんでした。というのも、協会として提出したものは「動物看護師法」の成立要請だったからです。

しかし、折衝を重ねていく中で小動物臨床に携わっている方が大半を占めており、産業動物関係に携わっている方の実態について調査・提示することが困難であるという現状が見えてきました。

Vol.4へ続く