ただ事業創造をしたいだけ


2020年も秋分の日がきた。

1月から例年とは全く異なる社会環境と市場環境の中で仕事をしてきた。


 

そんな中でも経営に関与している7社については

何とかうまく変化に対応して来れたのではないかと感じている。

経営幹部の仲間たちとスタッフのみんなの頑張りに心から感謝だ。




新型ウイルスの対策をしながらも、

さまざまな活動をし、いろいろな人とお会いしてきた。

中でも今年で一番印象的だったのはある先輩経営者との出会いだ。



何年ぶりだろうか。

見ていて真似をしたくなる経営者に会ったのは。



彼の経営の技術や知識については細かくは知らない。

複数の企業を経営しているということは知っている。

そして何とも言えない、最近知り合った他人とは思えない雰囲気。



お会いするたびに、

この人の放つ空気を私もまといたいと感じさせられる。



9月のある日、

その方に加えて数名の経営者の方々と一緒に都内で会食をしていたときのこと。

会話の流れで“その先輩経営者”が若い中国人経営者に質問をされた。



「あなたは、なぜそんなに仕事をし続けるのですか?」

「仕事以外にご趣味もないし」



その先輩経営者の言葉は、

私にとってはあまりに普通過ぎる答えだった。



私はただ事業創造をしたいだけです。

それが人の役に立つうえで一番面白いから。



ああ、そうか。

この考え方が同じだから

だから私はこの先輩経営者のことが気になるのだと理解した。



「ただ事業創造をしたいだけ。」



これは私が経営者をしている理由と同じだ。



世の中で足りないもの、

世の中で困っていること


これらを解決するために


事業を創造し、

少しでもいいから世の中をより良くする。


自分でやるだけではなく、

経営者を育て

事業をより多く創り出す。




その先輩経営者はあと5年で引退するといっていた。

あと5年で追いつけるかはわからないが、

丸ごと吸収して、彼の年になっても同じように



ただ事業創造をしたいだけ。

それが人の役に立つうえで一番面白いから。



変わらずそう言える経営者でありたい。