リーダーシップに関する誤解

最近、管理職や事業責任者候補生たちとよく話をする。



彼らは勤勉だ。

そして現場ではとても優秀なプレーヤーだ。



だからこそ自らがリーダーの立場になって

現場をより良くしたり、



自分の力で部下や後輩を指導して

しなやかで強いチームを目指す。



“率先垂範”

誰よりも長時間働いて

ハードワークで背中を見せ

全ての責任を引き受ける。




そんな彼らと話をするときに、

多くの人が誤解をしている箇所がある。



それは、


リーダーは誰よりもカリスマ性があり勤勉であるべし、

そうでなければ人を引っ張ることができない


これを最適なリーダーシップだと思っている人が多い。



このタイプのリーダーシップが必要な場面はある。

しかし、毎回これでは昭和の時代ならばともかく、

令和の時代では無理がある。



今の時代、上からモノを言われたり、

勝手に引っ張っていきたい人を支持する人も少なくなった。




リーダーシップにはさまざまな種類やスタイルがある。

そして最適なリーダーシップスタイルは場面によって変わる。



・ 自らが先頭に立って引っ張ることが必要なとき

・ 一歩引いてチームを下から支えていくことが必要なとき

・ 困難な事柄に一緒に汗をかきながら取り組むとき

・ 絶対的な自信と技術で部下を安心させるとき




など、習得しなければならないリーダーシップのスタイルは1つだけではない。



もしも、


正しいリーダーシップのスタイル

リーダーシップの正解

唯一の絶対解


これらがあれば楽なのだろうが、

こんなものは求めても存在しないのだ。



リーダーシップの多様なスタイルを知り、

リーダーシップを使い分ける知性


これを身につけてこそ、リーダーになれるのだ。