『人を変えること』と『人に変えられること』

仕事をしていて常々思うことがある。


リーダーや管理職になったり、

教育研修や育成などに関わる人の場合

人を変えることが好きな人は割と多い。


しかし、そういう人たちでも

たいていの人は自分自身を変えられることは嫌いだ。


人を変えることが好きな人はいるが

人に変えられることが好きな人はほとんどいない。


会社での教育研修の重要性は言うまでもないが、

その担当者も非常に重要である。


そして教育研修をする人に適正があるかどうかはすぐにわかる。


その人が計画性をもって、

自らの教育研修ができているのであれば適任だろう。


しかし、頑強な先入観と固定概念の持ち主だったり

自らが変わることを嫌がっていたりする人が、

人にものを教えることは難しいと思う。


私自身、

授業、座学、セミナーなど

受動的に学ぶスタイルがとても苦手だ。


学生の頃は本当に苦痛な日々だった。


大学を卒業し、社会人になった途端


学ぶかどうかは自分次第

何を学ぶのかは自分次第

どう学ぶのかも自分次第


それが分かり、とても快適になった。


そういった経験からも

人に強制的にものを教えることはあまり好きではない。


学びたい人が学びたいことを、能動的に学べる形が良いと思っているが、

社長となると、そうも言っていられない。


そしてあるとき気が付いた。


スタッフに対して成長環境を提供することは社長の義務の1つだ。

だから、サカナを釣って与えるのではなく、釣り方そのものを伝授しよう。


 ① 学び方を教える

 ② 仕事の向き合い方を教える

 ③ 人からの習い方を教える


当然のことながら、各部門の責任者も各部署の先輩たちも

OJTでは様々な指導をしている。


しかし、

学び方を教えること

これが一番大切なことだと私は思う。