自分の物差しだけで全てを測ろうとするな

本物のプロや一流の人の話は難しい。


若いころ、年上の創業経営者と話をしていると

この場面によく出くわした記憶がある。


素人に対しても表面的な部分は上手に説明してくれる。

だけど、一番肝心で、一番知りたい部分がよくわからない。


決して不親切なわけでも教えてくれないわけでもない。


なんだか矛盾している気がするし

論理的な整合性が取れていないように感じる。


コツ、判断、バランスのとり方など


何でその場面でそう言ったんだろう?

何でそのことをそう判断したんだろう?


どうしてもあとちょっとの部分だけがわからない。


しかし、経験と知識が増えてくるにつれて

少しずつ分かるようになってきた。


一見矛盾して見えるものが彼らの頭の中では

論理的な矛盾もなく整然と整理されてつながっているのだ。


これは理屈だけでは決して理解ができない。


特に経営学的な学問をベースに分析型の理論しか学んでない人は

他人の事業をバラバラに分解してレポートを作ることはできても

矛盾している要素を統合してまとめあげる思考は決してできない。


私の場合、

これに気づいたのが28歳。


どうやってこのプロの思考をマスターするか

その後10年という長きにわたる戦いが始まった。


これから起業する人も

既に起業した人も

決して、1つの型でビジネスを考えないようにしてほしい。


いまビジネススクールや創業支援で伝えられている方法は

決して唯一絶対の答えではない。


複数の答えとやり方を統合して

商品、サービス、プロダクトに合わせた

最適な経営のやり方がある。


自分の物差しだけで全てを測ろうとするな

絶対に答えはその方法だけではない。