われわれの事業がもたらすものは何か考える

『PDCAサイクル』を回すことは、

経営において必要不可欠な活動である。


しかしながら、

動物関連業界できちんと行っているところは、意外と少ないように思う。


念のために書いておけば、

PDCAサイクルは、

Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の

4段階を繰り返すことによって、ゴールを達成するための行動を

改善していく学習サイクルのことだ。


これら『PDCAサイクル』を回す活動に加えて、さらにもう一つ。

「我々の事業は何か?」を問う活動。


事業コンセプトの見直しと

確認をする活動を同時並行することが重要だ。


2005年に亡くなり、現代経営思想家と言われていた

ピーター・ドラッカー氏の言葉に、次のものがある。


「成功を収めている企業は、「われわれの事業は何か」を問い、

その問いに対する答えを考え、明確にすることによって成功

がもたらされている」


これに倣い「われわれの事業は何か」を考えること。

それはすなわち私たちの事業はどうあるべきかを徹底的に考え抜き、

私たちのあるべき姿を明らかにするということになる。


「獣医業です。」

「動物病院です。」

「トリミングサロンです。」


単にこれだけでは、問いに対して答えていることにはならないので、

もう少し深くまで考えてみたいと思う。


その手助けとして、ピーター・ドラッカー氏は5つの質問を提示している。


- 第1の質問:われわれの使命は何か

- 第2の質問:われわれの顧客は誰か

- 第3の質問:顧客にとっての価値は何か

- 第4の質問:われわれの成果は何か

- 第5の質問:われわれの計画は何か


世の中は、大きく変化している。

連日の報道にもあるように、

殊にコロナの影響でその速度は増している。


そしてこれはテレビやスマホの画面の中だけの話ではなく、

私たちがいる動物医療やペット業界にも大いに関係のある話だ。


犬の飼い主様も猫の飼い主様も、一人の生活者。

コロナの影響がライフスタイルに変化を起こしていることも考えられる。


今一度、動物病院やトリミングサロンの事業についても

世の中の変化に合わせて

再構築していく時期に差し掛かっている。