技術レベルの高い院長が陥りがちな罠

技術レベルの高い院長がよく陥る罠がある。

真面目で熱心な人ほどハマりやすい、その罠とは?


そもそも院長の役割は多様だ。

どのような病院にしていくのかの指針を定めるのはもちろんのこと、

医療品質や運営品質の責任者として役割や、当然経営全般についての責任もある。

動物病院である以上、

エマージェンシーのケースもあれば

技術レベルの高い院長しか見れないような症例もある。


しかし、ほかの獣医師やスタッフがまだできないことや、

発生した問題をすべて自分が穴を埋めて解決してはいけない。


それ以上に、チームのメンバーの能力を開花させる方法を

発見することに能力を使うべきだ。


当然、1人で診療している場合や、

小規模の病院の場合はすべて自分で責任をもって行う必要がある。


しかし、スタッフを雇い、チームで医療をできるにもかかわらず

すべてのことを自分で把握し、すべて解決する。

その罠に陥ってしまうリーダーは多い。


だけど、院長が本当にやるべきことは違う。


一歩下がり、チームメンバーがより早く、

より良い仕事ができるように調整をし確認をする、


いわゆるファシリテーターの役割に移行できた病院やチームだけが

成長発展を続ける。


院長は、自分がスタッフからも必要とされ、

率先垂範して働くことを望まれていると思っているが、

スタッフは、真のリーダーであるファシリテーターを望んでいるのだ。